アメリカ軍の南シナ海突入を批判する~領海侵犯艦船を撃沈してやる5~

南シナ海封鎖による迂回路と大迂回路

2015年10月27日、アメリカ海軍のイージス艦「ラッセン」が南シナ海は南沙(スプラトリー)諸島で、支那が領海だと主張している海域に入って航行し、巡視活動を行いました。

フェイスブックでの反応は

私がいわゆるネトウヨであるせいでしょうが、皆さん一様に歓迎されているようです。

1.支那蓄の「領海」主張を認めない、と言う実力行使だ。

2.口だけ不満を唱える支那蓄政府だが、実際には2隻の軍艦が後ろを付いて歩いただけ。

3.つまりはアメリカ軍艦一隻にビビって手出しできない。

4.事前に「来るなら来てみいやぁ!」とか言ってたんで国内的に示しがつかない。臭キンペエが失脚するぞ!

南シナ海に侵入したイージス駆逐艦ラッセン

南シナ海に侵入したイージス駆逐艦ラッセン

と言ったところでしょうか。

私も、もちろんそうなることを望んでいます。

見落としてませんか?

今朝からメディアに注目してるんですが、基本的な論調は上に挙げました私の「ネトウヨ」の友人たちと大差はないようです。
まあ、素直に喜んでるか心配するフリをしているか、の違いくらいでしょうか。

よく記事を読みますと、「ラッセン」は支那が領海である、と主張している海域を航行したんですよね。

 

領海の通行については(領海そのものについても)「国連海洋法条約」に定められています。

詳しいことは別記事を見て頂きたいのですが、他国の領海であっても、艦船は無害で通行することが出来ます。
これを無害通航権といいますが、通過、あるいは沿岸国の港に向かっていくのが主な条件です。

このとき領海内でやってはいけないのは、停船したりモノを降ろしたり、と言ったことだけです。軍艦ももちろんOK.

つまり「ラッセン」の行動は

支那の「領海」の主張には何の合法性もありません。

ありませんが、一万歩ほども譲ってやって、あの海域が支那の領海だと仮定しましょう。

アメリカ駆逐艦「ラッセン」がやったのは支那の「領海」を国連海洋法条約に則った「無害通航」をしただけじゃないのでしょうか?

もちろん、国際的には「支那海軍は手も足も出せない」と判っていますが、支那国内的にはどうでしょうか?

「国際法に基づき、わが領海を通過させてやった」とか強弁して、国内の不満・反発を押さえ込んでしまうんではないでしょうか?

どのメディアも言及しないから

すべてのメディアをチェックしているワケじゃあありません。

しかしながら「尖閣諸島に侵入してくる支那船を沈めてやれ」と言うと、「国際法違反だ!」と大声を上げる人たちも、今回の「合法的な領海侵入」では「国際法どおりで当たり前だ」とはおっしゃっらないようです。

私にはこの点がどうも危なっかしく思えるのですが、如何なものでしょうか?

結論を申し上げれば、支那の人工島を占拠するか、破壊すべきです。

 

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