日本には陸軍が必要だ

米比共同訓練「カマンタグ」に参加した水陸機動団

ちょっと前の「徴兵制の真実」と言う記事では、徴兵制復活すべし!と訴えて、珍しく大きな反発を頂きませんでした(笑)

ところが、でありますね。全くの頓珍漢な「反対論(にもなってないんですが)」を展開なさるご仁がいらっしゃいまして。

海洋国家にも陸軍が

いやいや、とことん論破してやろう、とか邪念を抱いてるわけではないんですよ。
どういう御論を主張なさろうが、それは自由でありますし、儂の知ったことではないのです。
まあ、儂の投稿への反対論としてコメントをお付けでしたので、一応「それは違いますよ」と言う指摘はさせて頂いたし、それに対する再反論も頂戴したんです。

12式地対艦誘導弾

12式地対艦誘導弾

ただ、残念なことに再反論は「(徴兵制のような)実現不可能なことを言われても…」とか「SFを語られても…」と言うような議論になりようのない所に堕してしまっていました。

それもそれで構わない。構わないんですが、マズいことにその御論を理解?する方が出てしまったのであります。意見を表明されたのはお一人だけですけど。

まっとうな議論の末に、「徴兵制は不要である」と言う結論が出たとしても、それはそれで結構なことだと思います。電脳大本営の記事は議論の叩き台になれたらラッキィ程度のモンだと思っておりますのでね。

しかし、「徴兵されるはヤダなぁ」とか「戦前はみんな兵隊にとられて」みたいな感情論や歴史の誤解(パヨの教育の悪成果)で徴兵制を云々して、それが一定の影響力を持ってしまったら、我が国の国防はどうなるんでしょう。

そんな心配から、もう少し徴兵制が必要な理由を書いておかなきゃ、と思いたった次第であります。

反対論者サマは
「日本の国防は海自と空自が担っていて、陸自は地対艦ミサイルを運用するのが主任務…」
と言う理由で徴兵反対でありました。途中論理が飛躍してるんですが、まあ、要は
「陸上兵力は国防上不要、だから人数は不要、よって徴兵も不要」って不要三段論法でありましょう。

と言うわけで、電脳大本営としては「日本には陸上兵力が絶対に必要ってことを書いておこう、ってワケであります。

戦闘ヘリコプターアパッチ

戦闘ヘリコプター「アパッチ」

まず、歴史を辿ってみましょうか。

我が国は江戸期の長きにわたって、国際社会とのお付き合いを基本的に謝絶しておりました。

その日本が「開国」したときに、陸軍を廃止したりしませんでしたよね?
我が国は確かに島国で、陸上の国境があるワケではありません。
しかし、大日本帝国の対馬海峡や宗谷海峡は、たとえばアメリカ合衆国にとっての太平洋や大西洋ほど、広いワケでも波が高いワケでも無かったのです。

海は生まれたばかりの大日本帝国を守る防壁の役割を果たしてくれたのですが、完璧な防壁ではなかったのです。
それゆえ、大日本帝国は「大陸からの脅威」を阻止する必要がありました。「開国」の際にお手本にした大英帝国のように。

大英帝国にとってのドーヴァー海峡もまた、侵略を防ぐ防壁としては完璧ではありませんよね。

薩英戦争英艦隊侵入

薩英戦争「英艦隊侵入」

 

ただ、大日本帝国と大英帝国が全く違っていたのは、海を隔てて向き合っている地域、つまり東アジアに「勢力均衡システム」を構築できる条件がなかった、という事です。

至近の大陸から伸びた半島には「勢力均衡」どころか、真っ当な国家すらありませんでした。
国を開いたばかりの大日本帝国は自分の腕(陸軍)力で大陸勢力(半島やChinaばかりではありませんでしたね)の侵略を防がねばならなかったのです。

やがて、ゆっくりと国力を涵養した帝国はChinaの勢力と対決し、一応の勝利を得ます。海だけじゃなくて、陸上でも勝利したのです。

日清戦争での大日本帝国は、ワリと楽に半島まで兵力・補給物資を送りこみ、清軍を圧倒しました。
これは対馬海峡がそれほど大きくなく、制海権を確保するのが比較的容易であったから、と言うことも出来ましょう。

つまり、自らが兵を送るのに困難がない距離なのですから、それは大陸からの脅威を遮断するほどの距離でもありません。

日清戦争につづき、大日本帝国は列強の一角であるロシアとの戦いにも勝利します。
この結果、大日本帝国陸軍は大陸でも活動する「外征軍」の性格をも帯びるようになります。

ヨーロッパの諸列強と同じように、陸上にも「国境線」を有する国に「なってしまった」のですから。

現代でも同じ

かくして大日本帝国は「強大な」陸軍を保有することになったのですが、徴兵可能人口に占める「入営者」がビックリするほど少なく、また「訓練済み人口」も、その訓練期間も、国防上の必要を満たさないほど過少なモノでした。

入営時の受付

入営時の受付

もう少し歴史を辿りましょう。

大東亜戦争に敗れた大日本帝国は、全土を連合国軍に占領されることになりました。
日本は、連合国の「陸上戦力」に支配され、完全に独立を失った時期があるのです。

わが国は、昭和20年9月5日(のミズーリ艦上)から昭和26(1951)年9月6日、サンフランシスコ講和条約に調印して独立を回復するまで、アメリカ軍主体の「連合国軍」の占領下にあり、日本の国土・国民は連合国軍総司令部(=GHQ)の100%支配下にあったのです。

大東亜戦争に、残念ながら敗れた時のわが国土は、アメリカ軍の戦略爆撃などでほぼ焦土と化していました。
それでもアメリカは陸軍・海兵隊の戦闘部隊(=陸上戦力)を着上陸させ「日本の津々浦々まで完全に支配する」ことにしたのです。

マッカーサー

マッカーサー

つまりアメリカっちゅうか連合国は、
「陸上戦力による国土・国民の支配がなきゃ、戦争に勝ったことにはなんねぇよ」
と認識していたことになるでしょう。
電脳大本営が愛してやまぬ格言「最後の決は歩兵」はアメリカ人も共有してやがったんですね(笑)

帝国が被占領下にある間に、世界情勢は米ソをそれぞれの中心とした東西両陣営による「イデオロギーの戦い」に移りました。
その新たな戦いには「核兵器」と言う強力兵器が登場してきます。

まあ、細かいことはすっ飛ばして、世界には米・ソ2極による「勢力均衡システム」が形成され、(核相互抑止に依存した、とも言える)国際秩序がしばらく続くことになります。

明治維新以降、東アジアには「勢力均衡」が形成されなかったので、大日本帝国は大陸国並み?の陸軍力を保有した、と書きました。
大日本帝国はその陸軍力でChina(清)・ロシアおよびヨーロッパ列強に対峙し、国土と国民を守らなければならなかったのです。

しかし大東亜敗戦後の日本は、(西側の一員として)アジアの勢力均衡システムの恩恵に浴することが出来ました。

つまり我が国は(大東亜戦争以前に比べて)自由に資源にアクセスできるようになったのです。
かつてのように、陸上で国境を接する国も地域も喪失してしまいました。

10式

10式戦車

戦争に負けて取られたことは悔しい限り(「日本人の血が一滴でも流れた土地は、いつの日にか必ず日本の領土となります。」ってのが電脳大本営の大予言ですけどね。ただし、除く半島)ではありますが、結果としては良かった…と。

しかし我が国は「陸上戦力」を無くしたりはしませんでした。

冷戦が必要とした?

大東亜敗戦後だって、大陸からの侵略の恐怖は存在していました。ソ連の脅威であります。
しかし、戦前とは情況が異なっておりました。戦後日本には「アメリカ」という強力な同盟国があったからです。

それでも我が国は陸上自衛隊を整備し、優秀な若者を投入して訓練したのです。
陸上自衛隊の整備は(もちろん海上自衛隊・航空自衛隊も同じことですが)我が国の身勝手ではなく、同盟国の強い意向でもありました。

このあたりの事情が「敵地侵攻を考えていないのに、陸上戦力がどうしても必要な理由」に繋がりそうです。

10式戦車主砲

10式戦車主砲

ソ連の脅威があるとは言っても、日本の周辺は「2極対立による勢力均衡システム」があった筈であります。

しかも日本はそのうちの一極である超大国から、通常戦力と核戦力という2重の傘をかぶせてもらっていたのに。
その上、コチラから敵地に踏み込んで戦う必要もなければ、その意思も(電脳大本営的には「大変残念なことに」)全く持ち合わせていなかったのに。

実は、アメリカが差し掛けてくれた傘のうち、「核」の方はほとんど我が国の防衛のためには役に立っておりません。世界平和の為にも、ですが。
電脳大本営流にいえば「糞の役にも屁の役にも立たん」って感じでありますな。何故か?と申しますと(もう、判ってるお方も大勢いらっしゃると思いますので、以下一段落は飛ばしてください)。

「核抑止」と言う場合、この言葉には二つの意味があると考えられます。
一つ目と言いますか最初は、
「核保有国と非核保有国の戦争は、核保有国からの核攻撃が怖いんで抑止される。」
って事です。

B-52

B-52戦略爆撃機も「核戦力」の一部

大東亜戦争が終結してしばらくの間、アメリカだけが「核保有国」だった時期はコレが上手く作動していた…ように見えました。
実際、アメリカは核の威力を盲信したフシがありまして、朝鮮戦争の時に派遣する兵力に不自由するほど通常(陸上)戦力を減らしちゃっています。

この朝鮮戦争が一つ目の「核抑止」が効かない事を良く証明してるように、私には思えるんですけどね。
つまり「東側」に核が無くても、「核攻撃されても構わないや!」って手下の国に、代わりに戦争させるって言う抜け道であります。

そんなことで時を過ごすうち、ソ連も「核」を持つようになりまして、1960年代以降は核保有国(米ソ)同士が核兵器を圧倒的多数保持する競争に入ります。

お互いが核兵器を使用することによって、壊滅的な破壊を被ることを避けるため、互いに確実に破壊できる能力を持つことが、「平和」につながるってワケです。
コレもいろんな理論があるんだそうですが、もっとも有名なのが「相互確証破壊」って奴。相互確証破壊が二つ目の核抑止です。

コッチが先制しても、相手の残存核攻撃システムの反撃によって耐え得る範囲以上の損害を被るのが確実。だから両サイドとも攻撃を控えるので戦争は起きない。

電脳大本営がこうやって書くと、なんだか胡散臭いでしょ?

ところがマクナマラさんとかのように、口の上手い権威ぶった人に掛かると、みんなコロッと騙されて。
ほぼ世界中が、長い事こんなことを信じてたんですよ(笑)今でも信じてる人がいるけど。
北朝鮮をごらんなさいよ。現状に大きな不満とか不安を抱けば、人間なんだってできるのさ。

ってなことは、言いだしたマクナマラさんなどはきっと判っていたと思います。核の傘が戦争防止の役に(大して)立たないんだから、同盟国を防衛してやる必要があります。

ロバート・S・マクナマラ

ロバート・S・マクナマラ

アメリカから見ると戦線は東西二つあるんですが、西の方の大事な所、日本と台湾はソ連・Chinaとは狭いながらも海で隔てられています。

ところが(アメリカから見ての)東部戦線は大事なヨーロッパの国々が、大平原でソ連のそれも中心部と向かい合っています。

貴重なアメリカの外征陸軍(の主力)はやっぱりヨーロッパに駐留して、ココを守ってやらなきゃイカンでしょう。

アメリカは、ソ連を中心とした大陸国家を封じ込めるために、ユーラシア大陸の外縁部にあたるヨーロッパに軍隊を前方展開させました。

その結果として、日本は「ユーラシア大陸の東を封じ込める緊要な拠点」としての戦略価値を持つのに、アメリカ軍の配置は薄くなってしまいました。
手薄になる東南アジアは、「敵の侵攻当初は自分で守れよ」ってことにならざるを得ませんでした。

抑止力の意味

そういった事情で、我が国は国軍を保有することになります。

で、その自衛隊と仮称中の国軍は防衛専門なのに、陸上で戦う部隊が必要なのか?って話です。

ココで、「核抑止」の仕組みを思い出していただきたいと思います。

核保有国同士が、核攻撃を躊躇うのは反撃されて耐えられないほどの損害を受ける可能性が高いからですよね。
お互いが「先にやられても、相手を滅ぼすだけの生残戦力を」と考えて、戦略爆撃機にICBMに戦略原潜に、って努力した結果、かえって世界が一瞬で滅びるような戦争は起こり難くなった…。

16式機動戦闘車

16式機動戦闘車

でも、逆に考えると「そんなに大きくない核」とか「威力の大きな通常兵器」くらいなら何発か喰らわせてやっても、相手の継戦能力にさしたる損害はないですよね。
特に、「ココとココを攻撃するからね!」とでも通告してやれば、相手も相応の規模でしか反撃してこない、と推定しうるでしょう。

つまり、相互確証破壊などでは戦争を防止することは出来ないのです。

ですから、我が日本の国土を侵略しようとする国が出てくる可能性は高いのです。
我が国土とその住民は(周辺の国民から見ると)たいへんに富んでいて、富を生み出す知恵も大量に持っています。
その上、どんなに挑発してやっても、侵略の姿勢を見せても、先に攻撃してくることは無いんですから。

こんなにコスパ良く侵略出来る国は、そんなには転がっていません。

ただ「侵略してやろう」と考えている国にとっては、一つ問題があります。日本には陸上自衛隊が居る、という事です。

陸上自衛隊は数が少ないのは難点ながら、高度な射撃統制装置を軽量化された車体に搭載した、機動性に優れた「10式戦車」を持っています。また、攻撃能力はそのままに、さらに機動力を増した(まあ、言い方はいろいろです´∀` )「16式機動戦闘車」も配備されています。

こんなのを相手に、日本の国土を占領するためには、相応の戦車とか重砲とか、何かそういう感じのモノをもって行かなきゃなりませんね。
兵隊さんを鉄砲一つで放り出しても、日本を占領することは出来ません。

そうなると、「日本侵略部隊」を輸送するのは、結構な大事になりますね。
軽装備の兵隊さんなら、何艘もの小舟に別けて…なんて事も可能でしょうが、戦車も重砲も、となると結構な護送船団が必要。

魚雷搭載作業

魚雷搭載作業

そうなりますと、輸送途上で日本の海上自衛隊とか航空自衛隊に捕捉・撃滅される可能性が高い。

これこそが「陸上自衛隊の抑止力」であります。

しつこいようですが、もう一度

陸上自衛隊が戦車を持っておらず、いや、兵員も少なく「ミサイル担当」が陸自の専門仕事だったら…

日本を侵略しようとする敵は、装甲車やら戦車や機動戦闘車やら、厄介な相手を撃破する必要が無くなります。
侵略者は小銃を持った、訓練の行き届いた統制の取れた部隊を千人くらいのオーダーで、日本に送り込めばそれで良し。

心配なら、機関銃小隊でも何個か付けとけば、お釣りが来ます。

申し上げときますが、陸自に代わって「武装警察」なんてお笑いネタにもなりませんよ。(理由はまた改めて…警察はあくまでも既存のインフラに依拠して活動するものでありますから)

となりますと、敵にとっては海上輸送もやり易いですね。
そもそも、軽装備の兵隊さん集めてフネにのっけても、その作業が察知される可能性は低いし、フネもちっさくて桶。

おおすみとエアクッション艇

輸送艦「おおすみ」

上陸作業もそんなに心配いらない、ゾディアックでも大量に積んどけば、どこでも上陸できます。

では逆に自衛隊が戦車をたくさん持ってる、訓練された(訓練済みの人も含めて)兵隊さんも沢山いるぞ、ってなると如何でしょう。

敵(China・Koreaを念頭に書いてますよ)は自衛隊の戦車よりも高性能な戦車を、自衛隊よりたくさん持ってくることが必要になります。

自衛隊の戦車は世界の超一級品(残念ながらお値段もね)ですから、「自衛隊の戦車よりも高性能な戦車」を持つこと自体が、想定される「敵」にはほぼ不可能に近いんですけどね(笑)

まあ、それでも自衛隊を質量ともに上回らなきゃ、敵は日本に上陸した部隊に「耐えうる以上の損害」を被ります。

つまり、自衛隊の戦車(例えば、でっせ)の能力が高くなれば、敵は更に強力な戦車を開発せざるを得なくなり、結果としてそれが抑止力として働くということです。
もちろん、兵隊さんの能力、つまり訓練の度合いも同様であります。

たとえて言うと、施錠もしてない私の家に忍び込むのは簡単です。鍵が掛かっていれば、泥棒さんはその鍵を破る道具が必要になりますわな。

儂の家はちっさくて貧乏丸出しだから、そんな面倒は止めとこ!となります。

貴方の豪邸には、それでも侵入してやろう、と試みるでしょう。しかし、セコムかアルソックのセキュリティが入っていれば、如何でしょうか?
泥ちゃんは高度なセキュリティ解除技術が必要になりますわね。そうなれば、侵入を諦めるという判断も生まれるでしょう。

「抑止力」とは、そうやって発生し、機能するものであります。

陸上戦力とは何なのか

十分に説明したつもりですが、陸上戦力とはなんなのか?をもう一度ちゃんと書いておきましょう。

第1に、陸上戦力の本質は「土地と人間を支配すること」であります。
精強で健全な陸上戦力が十分に存在することで、日本の国土・国民とその生命・財産ならびに資源などが保全されるのです。

203ミリ自走りゅう弾砲

203ミリ自走りゅう弾砲

第2に抑止力、つまり侵略の試みを試みの段階で食い止めるシステムであります。
抑止力が真に効力を発揮するためには、敵に「日本に手を出すと痛い目に会うゾ」と思わせるだけの準備が必要です。
軍事力の規模・兵器の質・訓練の錬度と士気・国民の防衛意志・同盟国の存在などが不可欠となります。

少し余談になりますが。
朝鮮戦争は「抑止力」が破綻してしまったわかりやすい例だと言えましょう。

昭和25(1950)年6月25日、北豚国軍は突如150両のソ連製T34/85中戦車を先頭に南進を開始しました。

当時アメリカ軍は「朝鮮半島の山岳地形・貧弱な道路網・脆弱な橋梁は、戦車の運用に不向き」と判断していました。
Korea軍の要請はあったのですが、戦車の貸与は認めていません。

戦車戦力は北豚150対南噓つき0で、コレは決定的でした。まあ、南噓つきが持っててもちゃんと使えるかは別問題です。

奇襲されたKorea軍は対戦車手段が全くなく、T34中戦車になすすべがありません。

韓国K1戦車方針破裂

訓練で砲身が破裂したKoreaの「K1戦車」
こんな奴らに、ナニ持たせても一緒じゃ(笑)

北豚軍は3日で南噓つきの首都ソウルを陥落させ、列島から急派されたアメリカ軍部隊(スミス支隊)を烏山で一蹴、アメリカ第24歩兵師団を大田で撃破して半島南部の大邱・釜山に迫ったのでありました。

北と南の軍事バランスが明らかに不均衡であり、その不均衡が北朝鮮軍の侵攻を誘発したのです。
この時、南の嘘つき捏造大統領(初代)が陸軍を我が九州侵攻の為に南部に動かしていた、との説もあります。

さらに、この半年前。アチソン米国務長官は
「西太平洋における米国の防衛線は、アリューシャン‐日本‐沖縄‐フィリピンを結ぶ線である」
といらん事を言っています。つまりは朝鮮半島と台湾を防衛線から外しちゃってました。
この「アチソン声明」も北朝鮮に誤解を与え、南進を誘った要因の一つでしょう。北豚のご先祖は「アメとKoreaの同盟関係は無い」と誤解したのでしょうね、バカですから。

北豚のご先祖の孫(黒電話)も、やっぱりバカですし、ムン大酋長とやらは誰でも判るような政治判断すらできない大バカですし、習王朝の創始者になりそうなChina皇帝は、頭がコロナウイルスに占領されたようです。

電話

電話

こういった周辺のバカから国を守るためには、「陸軍の抑止力」が非常に大切であることが良く理解できるではありませんか。

勝てるようにしておく

「抑止力」を真に機能させるためには、精強な部隊を準備するだけでは足りません。日本の場合は、ですけど。
精強な部隊がその持てる能力を自由自在に発揮できるシステムが必要となります。
すなわち法体系の整備、部隊への国民の支持がきわめて重要なのです。

このような状態を放置してきた政府・政治家の責任はもとより、国民一般の国防に関する無関心さも大きな要因でありましょう。

さらに国防を政局争いの具としてもてあそぶ「特定野党」の存在は「売国的」と言っても過言ではないでしょう。

かつて、特定野党の方々が大好きな「軍部独裁」を許したのは、政権を醜く争う政党政治家の無能が大きな原因でした。
私は「大日本帝国には『軍部』ってな政治組織も政治集団もなかったよ」って主張でありますが、陸海軍出身の政治家も、時の政党がマトモな政治を行っていたなら、専門外の政治に首を突っ込むこともなかっただろうな、とも考えます。

そして、歴史は繰り返すのです。
今度は無能な野盗政治家が、外国の「軍」を我が国に呼び込もうとしているのであります。

鳩山一郎と由紀夫・邦夫兄弟

鳩山一郎と由紀夫・邦夫兄弟 一郎は内閣批判の為に「軍縮は統帥権干犯である」と主張。由紀夫はご存知「トラスト・ミー」 日本に仇為す一族かよ(笑)

 

陸自不要論は以上の通り、成り立たないことはご理解いただけると存じます。

そして、このように抑止力を常に発動していても、それでも侵略を受けることがあるでしょう。
その時には、戦闘に勝たなくてはなりません。戦闘は、どちらか強いほうが勝つものです。

観測ヘリコプターニンジャ

観測ヘリコプター「ニンジャ」

強くなるためには、兵站・通信などを十分に考慮した作戦を時宜に応じて立案する頭脳も必要ですが、武器の性能や、その性能を引き出す兵士の練度、兵士の数がモノを言うのです。

こうした理由から、専守防衛に徹するとはいっても、精強な「陸上自衛隊」が絶対に必要であり、数の為には徴兵制も考慮すべきなのです。

 

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