2018-12-06 / 最終更新日時 : 2018-12-11 daihonnei 国防と民間人 「昭和遊撃隊」と戦前の日本社会 「諸君、僕はわが海軍の軍機を洩すようで非常に心苦しいのだが、諸君にだけある重大な秘密をお告げしたい。」 という大げさな言葉で始まる平田晋作の少年小説「昭和遊撃隊」を取り上げて、戦前の社会を考えてみたいと思います。 ラノベ […]
2018-11-08 / 最終更新日時 : 2018-11-08 daihonnei 人物 その後の「皐月」艦長は 駆逐艦「皐月」と飯野忠雄艦長の英雄譚はコチラの記事でお読みください。今回は飯野少佐のあとを受けた新艦長と「皐月」の運命のお話です。 睦月型駆逐艦「皐月」 帝国海軍は、その「軍馬」とも言える駆逐艦を自分で設計出来ず、長く大 […]
2018-11-01 / 最終更新日時 : 2018-11-01 daihonnei 人物 海と空の博覧会 昭和5(1930)年、東京上野の不忍池と横浜市白浜海岸の記念艦「三笠」前広場などを会場として「海と空の博覧会」が開催されました。 海軍全面協力? 電脳大本営が戦争じゃなくて博覧会かよ、と仰らずに聞いてください。この博覧会 […]
2018-10-12 / 最終更新日時 : 2021-06-06 daihonnei 人物 帝国海軍の砲術専門家 「大日本帝国海軍の大砲の命中率はアメリカ海軍の3倍」と言う説をご存じでしょうか? 「砲術の大家」で戦艦「大和」の初代副長や重巡「利根」の艦長を歴任した黛治夫大佐が元ネタみたいなんですけど。 略歴 はい、今回はこの人を中心 […]
2018-08-09 / 最終更新日時 : 2019-09-30 daihonnei アメリカ 「大東亜戦争は日本の大勝利」論を嗤う 今年もやって参りますね、8月15日「敗戦の日」。「終戦」などと誤魔化してはいけません。「コッチから戦争を止めてやったから、終戦で良いんだ」などと言ってキチンと戦訓を汲まないと、日本は次もまた負けてしまいます。 兵隊さんや […]
2018-06-14 / 最終更新日時 : 2018-06-14 daihonnei 帝國海軍 蒸気タービンと「大和」~カタログデータだけ見てウジャウジャ言うな~ 戦艦「大和」と「武蔵」は12基のロ号艦本式罐(重油専焼)で高温高圧の蒸気を作り、4基の艦本式タービンで回転力に変換して4軸のプロペラを回して推進力としていました。出力15万3千馬力、速力27ノット、航続距離7200浬(1 […]
2018-05-03 / 最終更新日時 : 2018-05-03 daihonnei 国防と民間人 帝国軍用機の開発2~陸軍の場合~ 前回は海軍が航空技術廠(航空廠)を設置して予算を掛けて航空機開発に精を出していたお話でありました。その「航空廠」(一般的には「空技廠」と呼ばれることが多いですね)は役に立ったり邪魔になったりだったことも。 陸軍は何をして […]
2018-04-27 / 最終更新日時 : 2018-05-03 daihonnei 帝國海軍 帝国軍用機1~海軍航空技術廠の功罪~ 航空機が誕生すると、各国軍隊は軍事に活用する方法を探ります。もちろん大日本帝国も例外ではありませんでした。ただ、陸軍と海軍では多少の違いがあったようで。 陸海の評価 海軍は陸軍に比べて、航空機の能力を高く評価していたよう […]
2018-04-19 / 最終更新日時 : 2018-04-19 daihonnei アメリカ 5500トン級軽巡「五十鈴」の変身 5500トン級軽巡とは、大日本帝国日本海軍が大正半ばに建造した軽巡洋艦シリーズの通称です。このシリーズのフネは既に「鬼怒」を紹介させて頂いています。記事はコチラ シリーズ構成 「5500トン級」と一口で言っても14隻も作 […]
2018-03-22 / 最終更新日時 : 2021-05-03 daihonnei アメリカ 鳳翔、外輪式空母に敗れる 大東亜戦争は工業力と技術力の競争だったと同時に、兵員の損耗をいかに補充するかの戦いでもありました。それはパイロットで顕著に現れています。 航空戦力は1対2だった筈 航空機の「大量生産」はアメリカ軍のお得意の工業力の発現で […]
2018-03-15 / 最終更新日時 : 2019-11-16 daihonnei アメリカ 貨物船「パトリック・ヘンリー」 「パトリック・ヘンリー」なんて、聞いたことも見たこともない方がほとんどではないでしょうか?でも、このフネはあるとても重要な「船種」のネームシップなんであります。 えらく古い話から始めなければ 「パトリック・ヘンリー」級な […]
2018-03-09 / 最終更新日時 : 2019-10-05 daihonnei 国防と民間人 忘れられた帝国領 第一次大戦の敗戦国ドイツ帝国の広大な植民地は「委任統治」と言うカタチで処理されることになり、大日本帝国は広大な海面とわずかな陸地の島々をその領土に加えることになったのでした。 一口で委任統治と申しましても 「委任統治」と […]
2018-02-09 / 最終更新日時 : 2018-02-09 daihonnei 人物 「疾風」と「烈風」6~失敗作~ 一七試艦上戦闘機(A7M1=烈風)の試作第一号機は、開発開始から2年も掛かって昭和19年4月に完成、5月に初飛行して直ちに試験飛行に移りました。 ぜんぜん駄目じゃん 操縦性・安定性・視界・離着陸性能には一切問題ナシ。さす […]
2018-01-19 / 最終更新日時 : 2018-01-19 daihonnei 人物 マラリア、日本を救う マラリアという病気をご存じでしょうか。電脳大本営を読んでくださるほどの方なら、多くの皇軍兵士がこの病に犯され、怨敵を倒す前に散ったことはご存じかと思います。 マラリアは古い病気で マラリア(Malaria)の語源をご存じ […]
2017-11-23 / 最終更新日時 : 2017-11-23 daihonnei 人物 「疾風」と「烈風」2 昭和16年12月29日。大日本帝国陸軍は最高速度が680km/hを越え、20ミリ機関砲2門・12.7mm機銃2丁を装備した高性能戦闘機の開発を中島飛行機に命じます。後に「疾風」となる「キ84」の設計が開始されたのです。 […]
2017-11-10 / 最終更新日時 : 2017-11-10 daihonnei 人物 紫電と紫電改5~エンジン~ 紫電と紫電改について書き始めたら、思わぬ好評を頂き、調子に乗って今回でもう5編目。「紫電改」を名機たらしめたエンジン「誉」(だけじゃないけど)に至る「中島エンジン」を書きたいと思います。 軍用機の成否はエンジンで決まる? […]
2017-11-05 / 最終更新日時 : 2019-08-20 honjouhiroki 国防と民間人 【太平洋戦争下における日米航空産業の生産・品質管理技術の懸隔に関する考察】 -大量生産ノウハウの蓄積の観点から- 《はじめに》 太平洋戦争は、航空戦力の優劣が勝敗を決する最も重要なファクターの一つとなった戦いであり、日本も乏しい国力を挙げて優秀な航空機の開発に邁進しました。その成果の中には欧米の水準に勝るとも劣らないも […]
2017-11-03 / 最終更新日時 : 2017-11-03 daihonnei 帝國海軍 紫電と紫電改4~生産~ 紫電と紫電改は大日本帝国海軍が待ち望んだ新型戦闘機となりました。米軍の大馬力の戦闘機たちと比べてもその戦闘力が見劣りすることはありません。しかし、その登場は余りにも遅く… 量産体制 海軍には「紫電」「紫電改」の他にも期待 […]
2017-10-27 / 最終更新日時 : 2017-10-27 daihonnei 人物 紫電と紫電改3 いよいよ、紫電と紫電改は国防の、防空の最前線へと飛び立ちます。「元祖曲芸飛行師」源田実と三四三空の活躍は有名ですが、その他にも「紫電改」を駆って我が大空を護った勇士はおられるんですよ。 航空自衛隊でも我が国土を護った英霊 […]
2017-10-20 / 最終更新日時 : 2017-10-29 daihonnei 人物 紫電と紫電改2 さて、こうして出来上がった新型戦闘機「紫電」でしたが、主脚の欠陥は軽視出来ませんでした。その上現場のパイロットからは前下方視界の悪さも指摘され、川西の大量生産の目論見は頓挫してしまったのであります。 海軍、良いのが出来て […]